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微笑みながらきえていく/銀色夏生
私が銀色夏生さんを
初めて知ったのは
「微笑みながらきえていく」です。
青空がみたくて最初は、
夏生さんの写真が気に入って
購入したんです。
ところが、
詩を読んでいくにつれて
銀色夏生さんに
どんどん惹かれ始めていく
自分に気がついたのです
それから
いろいろな本を購入しました
☆悲しがる君の瞳
☆ONLY PLACE WE CAN CRY
☆君のそばで会おう
☆これもすべて同じ一日
☆外国風景
☆ハート
☆
☆
☆
ETC
「紙の上の雲」
紙の上に印刷された雲
私たちの軽いロマンスも
この雲のように
イメージ化されるのだろう
いつか
好きなものが似ていた
笑い顔が似てくる
枯葉が二人の
わずかな隙間に落ちていった
それで
わたしたちは隙間を見た
その時はまだ笑っていた
隙間はとても狭かったが
底が見えないほど深かった
私たちは目をそらした
その時はもう笑っていなかった
冷たく淡いガラスの中に
夕陽を落として
悲しく見つめ合う
私たちの二つの肩の長い影
紙の上の雲のような
ロマンスでも
涙は熱い
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