久しぶりに
あの曲を聴いてみたわ
二人で
よく聞いたよね・・
気がついたら
涙が頬を伝って・・
私の涙は
まだ温かいわ・・
この曲は
封印しないと
いけないのかしら・・・
今年も変わらず
満開の桜の季節が
やってきましたよ
あなたは
桜が好きでしたね
華やかさに
憧れたのですか？
儚さに
共感を得たのですか？
月に照らされた
桜は
優しくて
あなたの傍にいるようで･･･
いつも
水面ギリギリのところで
奥深く沈みこんで行く
あなたから
抜け出せなくて
あなたの中に
埋もれたままの私
もう･･･
気力もなくなっていくわ
もう･･･
このまま
深海で眠りたい
ワインを飲んでみたわ
乾杯をするでもなく
独りで飲むワインは
ちょっと酸っぱくて
隣にあなたが
いないのが淋しいの
もう会えないのが悲しいの
もう会う事はないのね
もう会えないのね
もう・・・
