〜遥かなる唄〜

                    〜プロローグ〜

 

 

時は西暦2005年・・・のある日・・・・・・・・

第2新東京市のある場所・・・・・・・・・

子供の泣き声が響いている・・・・。

え〜〜ん・・え〜〜ん・・・・・・・・・・・ひっく・・ひっく・・・・・・・・

泣きながら1人の少年が裏山の中に入っていく・・・・。

「どうして、お母さんは死んでしまったの?僕は、いらない子なの?僕が居ていい場所はないの?」

「ぼ・・僕・・・生きていていいの?どうして・・・どうしてこんな想いしなければいけないの?」

「おじさんも、おばさんも・・僕のこと邪魔だって・・・・街の人達も・・人殺しの子だって・・・だから・・いらないんだって・・・。」

「どこに行っても・・邪魔だって・・いらない・・いてほしくないって・・・・僕の居場所は・・この街にないんだ・・・。」

裏山の奥に走りながら・・・・泣き叫んでいる。

この少年の名は・・・碇 シンジ・・・・

 

だんだんと・・奥深くに足を踏み入れていく・・・・。

そして・・・小さいけれど・・川が流れている場所にたどりつく・・・・。

川のほうを暗く・・光を失い・・絶望の淵にある瞳で見ながら・・・・

「僕は・・・ここにいないほうがいいのかもしれない・・・・。お母さんの所に行きたい・・・。」

「生きていたくない・・・。僕は・・・僕は・・・・・・・・。」

深い絶望を宿した瞳・・・・少年シンジは・・不思議と痛みを感じていない・・・・。

川に身を浸しながら・・・ガラスの破片で手首を深く切りつける・・・・。

流れる血・・・・冷たくなっていく体・・・・・・

安らぎを感じている・・・・。

「お母さんの所にいけるかなあ・・・・。」

そのまま・・・川に身をまかせていく・・・・。

 

・・・・・・・・・数分後・・・・・・・・・・・・・

意識を失ってしまった。

そして・・・・下流の方まで流されていった。

下流の方にある建物から出てきた人に助けられたが・・・・これが新たな悲劇の幕開けとなろうとは・・予測できないのであった。

 

助けられ・・蘇生してもらい・・・なんとか生き延びたシンジであったが・・・・・・

・・・・・・・1週間ほど眠り続けていた。

そして・・・眠った状態のままで人体実験の被験者にならされてしまったのである・・・・・。

なんと・・・シンジを助け・・蘇生させた人達は、ゼーレ傘下の裏の組織の1つだったのである。

このときの人体実験によって投与された薬品は、危険な物であり・・・人外(使徒)の細胞も投与されてしまったのである。

この為、シンジは・・・使徒もどきとなってしまったのである・・・。

おまけに・・・両性具有体となり・・・容姿も蒼銀の髪に真紅の瞳となってしまったのである。

 

1週間以上たったある日・・・・・

シンジは、目を覚ました・・・・。

・・・・しかし・・・・・目を覚ましての第一声が

「ここはドコ?僕は・・ダレ???」

といった風に・・・自分の名前などを思い出せなくなっていたのであった。

簡単に言うと”記憶喪失”ということだね・・・・。

そこで・・・この組織に所属していた研究員の1人が・・・着ていた洋服の刺繍に・・”S”の文字があった為・・・”シン”という名で呼ぶことにしたのである。

そして・・・格闘技はもちろん・・・暗殺術・・諜報訓練・・・ハッキングやクラッキング・・・その他語学や・・科学などの勉学など・・・やらされ・・・コードネームは”ナイトメアフェアリー”(悪夢の妖精)として仕事するようになったのである。《ナイトメアフェアリーとして活動していたころの話は・・いずれ外伝で・・・》

そして・・・シン・・9歳ごろ・・・

同じように人体実験の被験者となった子供たちとグループとなり・・・・この組織からの脱出を試み・・・

なんとか・・・成功させ・・・自由の身になった・・シン・・他数名のものたち・・・・・

そして・・・シンは、コンピューターで戸籍を偽造・・・登録名は・・天使 シン(あまつかしん)として・・・国籍はアメリカにし・・・

偽造の銀行口座をつくり・・・・MITに入学・・1年ほどですべての学部を主席で卒業し博士号取得・・・その後・・ハーバード大学にも入学し・・これもまた、1年ほどで卒業し・・・ネルフアメリカ第1支部に就職した。

そして・・半年後には、第1支部の技術部部長となってしまったのである。

それと同時に・・同じ第1支部の職員で技術部と整備部の職員と結婚する。(もちろん・・特例でだけど)

そして・・結婚して3ヶ月ほどたったある日・・・・・

シンは、突然・・失われたすべての記憶を取り戻してしまうのであった。

しかも・・・記憶が戻る原因になったものは・・・

じつは・・シンは、妊娠してしまった為であったのだ・・・・。

その妊娠のショックと・・日本本部のエヴァンゲリオン初号機の映像を見た為なのだ・・・・。

『妊娠のことと・・・過去の記憶のこと・・・あの人に話さなければ・・・・。』

心の中でつぶやくシン・・・・

そして・・夫に打ち明けることにした・・・。

 

所変わり・・・天使 シンの自宅・・・・

珍しく2人そろったシン夫婦・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

数分間・・無言・・・・・・・

「シン・・・な・・なんの話があるんだ?」

首をかしげつつ・・・シンに質問する夫・・・鈴原 トオル・・・25歳

「あ・・あのね・・・そ・・その・・・子供ができたの・・・・。」

少しどもりながら・・・妊娠のことを話すシン・・・

「そ・そうか!うれしいな!大事にしろよ。」

「ふふふ・・・・俺も父さんになるんだな・・・・。」

満面の笑みを浮かべて・・浮かれているトオル・・・・

その様子に・・少し微笑みを浮かべ・・・とまどいながら・・もう1つのことを話す。

「あのね・・・。ぼくの昔の記憶・・思い出したの・・。ホントの名前は、碇 シンジ・・・3歳のころに母さんが死んだらしいんだ。後・・その後・・・父さんに捨てられて・・・5歳のころに・・自殺未遂・・・その後・・人体実験の被験者に無理やりされて・・・・・・・今に至るってとこ・・かな・・・・・。ぼく・・ほんとは・・男だったはず・・・でも・・・人体実験されたせいで・・・こんな体に・・・・・。」

悲しみを隠した表情でトオルに話す・・・シン

「そ・・そうだったのか・・・。い・?碇・・?ってまさか・・・まさかとは思うが・・碇 ユイさんとなにか関わりあるのか?」

驚きつつ・・・シンに言葉を返す・・トオル

「あ・・母さんだよ・・。たしか・・ユイって名前だったし・・・。母さんって有名人だったけ・・そういえば・・・。」

「ふふふ・・・トオルさん、本部のマギオリジナルにハッキングするから・・手伝って!調べたいことあるから。」

トオルに抱きつき・・そう話すシン

「わかったよ。早速やるか?」トオル

「ありがとう・・・。」シン

 

そして・・・・・・・・・・1年ほど・・・経過する・・・・。

 

                                                              

つれづれ

いかがだったでしょうか?

プロローグ・・・お送りしました。

本編再構成な話・・・しかもTS?かな・・・・。

初のエヴァです。

さくらが遅れているのに・・浮気して・・エヴァもで〜す。

続きを楽しみに!

 

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