出仕しろ、と、命令されたのが癪だった。
だから、今、ここに。先のことも考えて、ここに。































成都。天気は曇り。人通りもまばらな町の端にある、池。
池のそばにある大木の根っこに男がひとり、腰を下ろしている。


「兄者ぁ〜〜〜〜〜」


呼ばれて、座っていた劉備は微笑みながら振り返る。
大きな身体全体に喜びの色を滲ませて走ってくる彼の弟。
はたから見れば、ある種異様な光景なのだが。
それでも劉備はこの弟が可愛くて仕方ないので気にしていない。


「張飛。疲れたろう、すまないな。非番なのに」
「いいってことよ。ちゃーんとアイツは撒いといたぜッ」


ありがとう、と、劉備が頭を撫でると、張飛は頬を緩ませた。


「兄者っ、今日は折角兄弟水入らずなんだし、どっか行かねぇか?」
「はは。確かに水入らずは水入らずだが、関羽が聞いたら怒るぞ」
「いいんだって! 今日くらい俺が一日兄者を独占したっていいだろー」


虎髭の大男が拗ね気味に言うのを、周囲の人間は少し引いて見ていたが。
ああもう、何でお前はこんなに可愛いんだろうなぁ、とか劉備は思っている。
張飛の頭を撫で続けながら、「じゃあ何処に行こうか」などと思案する。
そんな劉備を、張飛は嬉しそうに肩に担ぎ上げた。


「歩きながら決めようぜ。どうせ行くのは『どっか』なんだしよ」
「そうだな。目的も無く歩く、というのもなかなか良い」


背の高い張飛の肩車によって、ぐんと上がった視界に劉備はご満悦のようで。
劉備の声が多少なりともはしゃいでいるのを聞き取り、張飛も笑う。
そのまま張飛は走り出し、劉備の楽しそうな声もひときわ大きくなった。


「あはははっ、すごいぞ張飛! 景色が流れていく!」


童のように喜ぶ劉備に気をよくして、張飛は劉備を持ち上げ、投げた。
一瞬劉備の声が遠くなり、すぐに笑い声が空から戻ってくる。
空から降ってきた兄を、張飛は難なく受け止めた。


「張飛、張飛! すごいな! 私は今、空を飛んだのか!!」


興奮で頬を紅潮させながら、劉備は張飛の頭をぎゅうっと抱きしめる。
張飛はここ最近、政務に忙殺されていた劉備を知っている。
だから何とか息抜きをしてもらいたかった。というのもあるが。
構ってもらえなくて不満だ、というのが、心の大部分を占める本音。


「おーよ、今、間違いなく兄者は飛んだぜ!」


そんな本心を持っているだけに、張飛にとって今の状況はまさに天国。
こうしてじゃれるように戯れるのでさえも、悪くないと思える。
もう一度飛ぶか、と、笑いながら張飛は再び劉備を持ち上げた。
そして、その体勢のままでぴたりと動きが止まる。


「張飛?」


不思議そうに劉備が問うが、張飛は盛大に溜息をついて劉備を下ろした。
物凄く不満げなのが目に見えてわかる。けれど、その原因は?
首を傾げた劉備だが、張飛の肩ごしに見えた人物と目が合って、納得した。
むしろ、納得した、というか、納得せざるを得ない、というか。


「蜀の主ともあろう人間が、このようなところで、何を戯れて・・・」


発せられる声が、微妙に震えていて、怖い。
有能だと自分を売り込んできたから、採用した。
そして間違いなく有能だった。孔明も唸るほど。


「・・・いや、あの、司馬懿・・・」


黒い扇がゆらゆらと揺れている。劉備の視線も揺れている。
どう逃げようか。いや、今は、言い訳のほうがいいのか。
そんなことを考えていたのが、ばれたのだろうか。


「仕事はまだ終わっておりません!」


怒鳴られて、思わず劉備が首をすくめる。
なおも言い募ろうとする司馬懿に、張飛が立ちふさがった。


「ちょっとくらい休ませてやれよ! 兄者が倒れちまうだろっ!!」


渡してなるものかと言わんばかりに、張飛は劉備をぎゅっと抱きしめる。
そんな様子を「可愛い、可愛い」と劉備が思っているとはつゆ知らず。
張飛は劉備を何が何でも守り抜く決意でいるらしく、司馬懿と睨み合っていた。


「書簡に目を通して署名をするだけの簡単な仕事の、何が不満だと!?」


司馬懿は、仕事の疲れだろうか、かなり苛々している。
蜀は貧乏だ。だから役所の仕事は多忙を極める。
そんな中で彼は馬車馬のように働き、更には仕事がひとつ。


「それに殿! いい加減、脱走なさるのはやめて頂きたいのですが!!」


劉備が逃げ出すたびに、連れ戻す役目まで仰せつかってしまった。
なので司馬懿は、こうして、何度も何度も劉備を追いかけるハメになる。


「張飛、駄目だったなぁ」


半ば諦めたように劉備が言うと、張飛の顔がくしゃりと歪んだ。
情けないような、申し訳ないような、そんな顔をする張飛に、劉備が笑う。


「ふふ。次はもっと上手く撒こうな」


次、と、張飛が呻くように繰り返した。
それから暫くして、言われた意味がわかったのが、ぱぁっと表情が変わる。
また、ふたりでこうして外に出よう、と。そう言われているのだ。
張飛に尻尾があったなら、わっさわっさと振られていることだろう。
気分の浮上した張飛を見て、劉備も微笑んだ。


「お早くお戻り願いたいのですが!!」


と、そこに飛んできたのは司馬懿の怒声。
劉備と張飛は顔を見合わせ、そしてゆっくり歩き出した。
これ以上、彼を怒らせてはいけない。ビームが飛んでくる。


「いつも大変だなぁ、司馬懿」
「そう思われるなら、脱走をおやめください」


素っ気無く返され、劉備は苦笑した。この正論には反論できない。
そんな劉備を、張飛が黙って担ぎ上げた。そのまま、肩へ。
肩車によって再び高くなった視界に、思わず劉備は頬を緩ませる。
司馬懿がちらりと張飛を見るが、張飛はそ知らぬ顔をしていた。


「あと仕事はどれくらい残っている?」
「殿が脱走されたので、増えました」


げ、と、劉備の表情が凍る。


「今日中に仕上げていただきたいものだけを選別しておりますので」
「う・・・。うむ。わかった。帰ったらすぐに取り掛かることにする」


うんざりした劉備だが、その手はせわしなく動いていた。
張飛が嫉妬して怒鳴らないように、ずっと頭を撫でているのだ。
司馬懿はその様子を横目で見て、はっ、と、息を吐いた。
子供だな、という意味のそれを、しかし張飛は気にする様子も無い。


「・・・殿。城に入る際には張将軍から下りられますように」


そう司馬懿に言われたのは、もうすぐ城に入る、というあたり。
張飛は不満げな顔をしたが、劉備は「仕方ない」と、地面に足をつけた。
その劉備の腕を引いて、司馬懿がさっさと連行しようとする。


「兄者っ」


と、引かれるまま歩いていた劉備に張飛が走り寄る。
振り向いた劉備のこめかみに、張飛は軽く唇を当てた。
司馬懿が、何事だ、という表情をして、固まる。


「また外に行こうなッ!」


ぶんぶんと手を振って、張飛が走り去って行く。
劉備もそれに手を振り返しながら、苦笑を浮かべていた。


「あぁ、驚いたか? 張飛は時々、ああやって別れの挨拶をするんだ」


呆然としている司馬懿に、苦笑し続けながら劉備が言う。
それを普通に受け止めているあなたもどうかと思う、とは言わないが。
司馬懿は、ほんの少し頭が痛くなった。


「それはそうと司馬懿。今日、私の仕事が終わったら同衾しような」


そして、さらりと告げられたこの言葉。
劉備と言う人間が、よく同衾する、というのは知っている。
だがまさか、自分にまで言ってくるとは思いもしなかった。
しかし無下に断ることはできない、ということも知っている。
断ってみろ。文武問わず、全ての蜀将から非難される。


「・・・仕事が終われば、ですぞ」


それにしても、何ていうか、無防備すぎではないだろうか。
間者が、暗殺のために劉備に取り入ったとしたら。
同衾などと、絶好の機会を与えることになってしまう。
そう、たとえば、自分のような。


「終わらせてみせるとも。皆から色々な話を聞くのが趣味だからな」


にこやかに言い放つ、劉備。
司馬懿の頭痛が、少し重くなる。


「司馬懿の生まれた場所の話も、聞いてみたい」


言われて、司馬懿は服の下を嫌な汗が伝ったのを感じた。
表情は崩さないが、しかし俄かに緊張している。


「・・・ならば、仕事を」


そう言うのがやっとだった。
劉備は笑顔で頷いて、自ら執務室へ入っていく。
その背中を見送って、司馬懿は思案する。
非難されるのを覚悟で、同衾を、断ろうか。
それとも、終わらないほど仕事を持ち込むべきか。


「・・・そうだな、仕事を・・・」


小さく呟き、司馬懿は大量の書簡を取りに行くべく、歩き出した。


















その横顔は、とにかく集中していた。
時々、頭をかくせいか、髪の毛は少し乱れている。
白い肌に合わせたかのような赤い唇は、呼吸と質問以外には動かない。
動いているのは、視線と手だけ。劉備は、真剣だった。


「次の書簡です」


司馬懿がそう言って書簡を差し出すと、劉備は黙って受け取る。
文字に目を通し、傍に控えている孔明に何かを尋ねる。
返事を聞くと同時に頷き、劉備は筆を書簡に走らせた。


「次の・・・」
「今日はもう結構です」


更に書簡を差し出そうとした司馬懿の耳に、差し止めの声が入る。
孔明が劉備を、褒め、そして労わるような顔をして見ていた。
その表情に促されるかのように、劉備は「う〜」と伸びをする。
大きく息を吐くと同時に、全開の笑顔で立ち上がった。


「終わったぞ、司馬懿」


にこりと笑まれては、何も言えない。司馬懿は黙って頷く。
劉備は孔明に労いの言葉をかけ、楽しそうに執務室をあとにした。
残ったのは、孔明と司馬懿。孔明の視線が、きつい。


「我が君と、同衾なさるそうですね」


書簡を整理しながら、孔明が言う。


「おかしな気を起こして、我が君に手を出さないでくださいね」


手を出したら、ただでは済まないですから。
と、言外に脅しをかけられ、司馬懿は眉を顰めた。


「・・・早く行ってください。我が君を待たせるとは何事ですか」


お前から話しかけて来たんだろうが、とは言えず。
黙ったまま、一応礼を取り、司馬懿も執務室をあとにした。
外はもう暗い。しかし夜も更けた、というにはまだ早い。
きっと、一般人にとって、寝るには丁度いい時間だ。
劉備は、この時間までに終わらせようと必死だったのだろう。


「殿」


寝巻きに着替え、劉備の部屋の前で、呼びかける。
中から「入れ」と聞こえて、司馬懿は戸をあけた。
劉備が寝巻きで寝台の上にちょこんと座っている。


「待っていたぞ」


ふわりと笑む、その顔。
司馬懿は妙に落ち着かなくなった。


「何をしている。こっちへ来い」


劉備の声が、まるで柔らかな糸のように感じられた。
引き寄せられるかのように、足が動く。
ああ、この人の魅力とは、こういうものであったか。
劉備の前に立って、司馬懿はそう思った。


「時間がないからな。何でもいい、話してくれ。お前のことを」


視線が、正面から司馬懿に向けられている。
知られている。そう、直感した。


「・・・では、私の故郷と家族の話を」


ぽつり、ぽつりと、司馬懿が言葉をこぼしていく。
それを一字一句、劉備は真剣に拾い上げていた。
時に目を見開き、時に笑い声を上げる、劉備。
司馬懿は、話しながら自覚しないままに笑んでいた。


「その故郷と、家族のところに帰るのだな」


話が切れた瞬間、劉備が笑んだまま間髪入れずに言った。
話の続きで何か言おうとしていた司馬懿が、黙る。


「明日、帰るのだろう?」


そこまで、知られていたのか。
司馬懿が俯いた。


「・・・ああ、すまない。話を切ってしまった。時間がないのにな」


寝台の上に座り話をしていたが、言ったあと劉備が中に潜り込む。
司馬懿にも入るように促して、ゆっくりと司馬懿も劉備に倣った。


「さぁ司馬懿。続きを」


楽しそうな声で、劉備が続きを催促する。
司馬懿は、そんな劉備を、じっと見た。
やがて、劉備の顔から笑顔が消える。


「ひとつだけ、殿の願いを聞き届けましょう」


司馬懿が、ぽつりと言った。
劉備の目が、微かに見開かれる。


「明日、私の出発まで待ちます」


何も無ければ、それでいい。何かあれば、言えばいい。
司馬懿は、何故こんなことを言い出したのか、自分でもわからなかった。
ただ、突発的に。何かを言わなければ、と、そう思ったのだ。


「お前は・・・ずるいというか、意地悪だなぁ」


くすくすと、劉備が笑う。司馬懿は、そんな劉備に手を伸ばした。
無邪気に笑い声を零す赤い赤い唇に、そっと触れる。
触れた手を、今度は自分の唇に軽く宛がい、そしてまた手を伸ばした。


「・・・訂正。ずるいぞ、お前は」


再び司馬懿の手に唇を触れられながら、劉備が言う。
その軽い文句に、司馬懿は目を細め、口を歪めて笑った。

















「だから、脱走するなと・・・あれほど・・・」


翌日。成都。天気は相変わらず曇り。
背後で、呆れたような、怒ったような声がした。
劉備が笑いながら振り向く。


「最後の仕事がこれだと、思い出にもしっかり残るだろう?」


どこまで本気なのかわからない言い分に、司馬懿は盛大に溜息をついた。
父が病気をして、もう長くない。と、そう言って役所を辞めてきた。
ちゃんと辞めてきたはずなのに、何故か劉備捜索を頼まれてしまった。


「なぁ、司馬懿」


池のそばの大木の根っこに座りながら、劉備が司馬懿に呼びかける。
司馬懿が、小さく「は」と応えた。


「その、黒い羽根をひとつ。くれないか」


言われて、暫く司馬懿が黙る。意味がわかっていないのだ。
そんな司馬懿に、劉備が「それのことだ」と、指を差す。
劉備に指差されたのは、司馬懿の持つ黒い扇。


「お前がいた証が欲しい。これが私の願いだ。聞き届けてくれるか?」


そう言う劉備に、司馬懿は黙ったまま頷いた。
手を伸ばす劉備に、司馬懿が近づいた。
劉備と目線を合わせるように、膝をつく。


「・・・どうぞ」


劉備の目の前で扇から羽根を一本抜き、差し出した。
それを受け取った劉備は、笑いながら羽根を口元に当てる。
その行動に、司馬懿は一瞬、背中に妙な感覚が走ったのを自覚した。


「あなたは・・・昨夜、私をずるいと仰られたが」


言いながら、司馬懿が劉備の羽根を持った手を取る。
羽根の、劉備の唇が触れたと思われるあたりに、己の唇で触れる。


「あなたも、大概ずるい」


そして劉備の唇へと。


「・・・しかし、やはりそちらの方がずるさは上だな。司馬懿、殿」


呼ばれる名前に、敬称がついた。
それでもわざわざ切り離して呼ぶあたり、ずるいと思う。
司馬懿はそう思いながらも、薄く笑んだ。


「それでも、私は負けぬよ。・・・また、会おう」


名残惜しげに再び触れようとした唇を、劉備は羽根でやんわりと阻む。
一瞬、薄い笑みに少し苦笑を混じらせ、そして司馬懿は立ち上がった。
ほんの僅かな間だけ、ふたりの視線が絡む。


「劉備」


敬称をはずし、司馬懿が言う。
見つめてくる劉備に、司馬懿が小さく「さらば」と告げた。


「次は」


そう言ったのはどちらだったか。
司馬懿は大股で近くに繋いでいた馬へと歩く。
劉備は一本の黒い羽根をくるくると回す。


「戦場で」


司馬懿が馬の腹を蹴った。馬蹄の音が、すぐに遠ざかっていく。
その馬蹄の音に紛れるように、大男がひとり、劉備のもとへと走った。


「兄者ぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!」


半分くらい涙声で、張飛は劉備の肩をがしっと掴む。
掴んだかと思うと、少し汚れた布を取り出した。
布のなるべく綺麗なところを探し、劉備の唇をごしごしと拭く。


「ちょっ、張飛。こら、痛いぞ」


そんな抗議を受けて、張飛は力を弱めた。
それでも拭くのをやめない張飛に、劉備は苦笑する。


「我が君。何故、配下になれと言わなかったのです?」


ふと、隣から声が聞こえて、劉備は目線を上げた。
孔明が、心底不思議そうな色を目に湛えながら劉備を見ている。


「司馬の八達といえばあまりにも有名。いい機会でしたのに」


わざわざ、脱走した劉備の捜索を命じたのは、孔明の指図。
劉備と言う人柄を知れば知るほど、配下に加えることは容易くなる。
だから孔明は、劉備の捜索を司馬懿にやらせたのだ。
本当なら自分が行きたいのをぐっと堪えてまで、そうしたというのに。


「多分、あの男は、そういう命令では動かないなぁと思ったんだよ」


きっとそう願えば、司馬懿は蜀に留まっただろう。
だが、彼の故郷にいる家族は。


「もう、信を置いた人が、不本意な形でいなくなるのは嫌なんだ」


張飛が「ああ、徐庶か」と、小さく言った。
だから、自ら、その機会を手放したと。孔明は目を閉じる。


「大丈夫だ、孔明。司馬懿殿は蜀の情報を洩らさない」


劉備は言うが、そのへんは孔明も怠っていない。
司馬懿にやらせていた仕事のほとんどは、偽りの仕事だ。
もし魏に蜀の情報として売り込んでも、役に立たない。


「ああ、しかし司馬懿殿はずるい人だった」


言葉の内容とは裏腹に、どこか晴れやかに、劉備が言った。
まだ唇を拭いていた張飛に、いい加減にやめるように頭を軽く小突く。


「私の心の一部を、魏に持って行ってしまったぞ。ずるいなぁ」


張飛が固まった。孔明も、劉備を凝視している。
すると何を勘違いしたのか、劉備は笑いながら言った。


「大丈夫。私は負けぬ、と、ちゃんと言っておいた」


もう敵味方だ。そのへんはきちんと弁えている。そう言いたいのだろう。
黒い羽根を風に靡かせて遊んでみたりと、劉備は暢気に笑っているが。


「司馬懿の心も、蜀に残っているということじゃないですか・・・」


それは何だ。つまりアレか。それは劉備を捉えて離さないということか。
孔明は己の策に後悔しながら、ゆらゆらと揺れる黒い羽根と劉備を見た。
















お気楽極楽晴天道の管理人、しいなたくと様に捧げる五千打祝い話。
司馬懿×劉備もしくは兄者っ子張飛と劉備(張飛×劉備でも可)とのリクでして。
そんじゃあもういっそ両方混ぜちゃえ☆とかいう謎の勢いで書き始めました。
何だかんだやってましたが、最終的には司馬劉が勝ちましたけれども。
微妙な甘さが出せればなぁと思っていたのですが、出ませんでした(撃沈)

ではでは、状況説明なんかを。

司馬懿は曹操から出仕しろ、と言われてましたが、一度断りました。
でもどうせまた召し出されるだろうと予測してましたので、蜀に来ました。
召し出された際に何が力になるかというと、情報だと思ったからです。
だから、そのことを考えて、蜀に間者のような感じで潜入したのでした。
でも孔明は司馬懿の正体を見抜いてて、逆手に取ろうと思いました。
劉備に心服させれば、蜀に有能な将が増えると踏んだのですね。
ところが司馬懿は心服どころか、別の意味で殿に惚れちゃった、と。
そんでもって、劉備も何故か司馬懿に心惹かれてたとかいう感じです。
でもふたりとも微妙にずるい人間なので、口には出しません。
最後は態度に出ましたけども(笑)

・・・とか、説明なしでわかってもらえる小説を書きたい・・・(涙)

しいなちゃん、こんなのでもよろしければ、貰ってやってください〜。
そしてサイト五千打、おめでとうございますv
これからも憑いて(not誤字)行きますので、頑張ってくださいねvv


「猾」 ―こうかつな―


個人的萌えポイントは、司馬懿を呼び捨てにする劉備と、劉備を「殿」と呼ぶ司馬懿(何)
マニアックポイントは、指先によるちうと、羽根ちう(爆)



女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理