〜遥かなる唄〜
〜第一章 使徒襲来 (前編)〜
・・・・・・・2015年・・・・第三新東京市・・・・・
ネルフ日本本部前のゲート・・・・・守衛室・・・・・
天使 シン・トオル夫妻は、ゲート脇の守衛室へ行き・・・・
「用があってきたのですが・・・。”トオルが会いに来た”と伝えてくれればいいと思いますので・・・・。」 トオル
「わかりました。少々お待ちください。」守衛
・・・内線電話で整備部へ確認をとっているようだ。・・・・・・・・・
『鈴原さん・・面会にトオルという方がいらしているのですが・・・』
『トオル?トオルが来おったのか?やつもネルフの職員だし・・・中の食堂に入ってもらってもかまへんやろ?入れたってな。』
『わかりました。外来ようにIDを発行しましょう。食堂までの案内図もお渡しします。』
シン達に向き直った守衛さんは・・・
「よろしいですよ。これが外来用のIDカードです。それと食堂までの案内図です。」
と・・IDカードと案内図をトオルに渡す・・・・。
「トオル・・行こう。ユイカのご飯の時間になることだし・・・・。」
「そうだな・シン・・・。行こうか。ユイカ行こうな。」
2人とその他1名は、仲良くゲートをくぐっていった。
ネルフ本部内・・・・・食堂・・・・・・
「トオル・・・ここだね・・食堂って。」
「そうだな。おじさん・・来るかな?」
そう言いながら・・・食堂の中に入っていく・・・。
・・・・・・・・食堂の中・・・・・・・・
窓際の席に、整備部主任 鈴原 とういちろう が座っていた。
そこに来る・・トオル・シン夫妻・・・・
「お〜い!トオル〜!久しぶりじゃな。元気でおったんか?」
と・・手を大げさに振ってトオル達を呼んでいる・・鈴原整備部主任・・・・
「おじさん!お久しぶりです。紹介します。妻のシンです。それと・・娘のユイカです。」
「始めまして!トオルの妻のシンです。どうぞよろしく。」
と・・それぞれ挨拶する・・トオルとシン
「え・・・つ・妻〜〜!もう結婚しとったんか。びっくりしたな〜。かわいい奥さんやないか。娘さんもかわいいし。まあ・うちのナツミにはかなわんだろうが・・・。」
と・・驚きつつ・・しかも・・親ばかな発言をする・・鈴原氏・・・・
「それと・・おまえ・・確か、アメリカ第一支部におったな?どうして・・本部に来おったん?」
素直に疑問を口にする・・鈴原氏
「そ・・それは・・妻のシンの用事で・・それと、僕も本部に転属になることになりましたので・・・。」
どもりながら・・答える・・トオル
「奥さんは、何してはるお人やんか?」
「・・・僕は、アメリカ第一支部・・技術部部長をしています。階級は二佐です。」
「え・・お・・・・奥さんの方が上なんか?と・・ところで、奥さんって歳なんぼなんじゃ?」
驚きながら・・質問する・・鈴原さん・・・
「え・・え〜と・・・歳は、14歳です・・・。特例で結婚を認めてもらいました・・・。」
どもりながら答えを口にする・・トオル・・・。
「そ・・そっか。まあ・・なんにしろ・・よく来たな。」
そして・・・話の途中に
「トオル・・・用事たしに行くから・・ここにいてね・・・。」
そう言い残し・・・席を立っていく・・・シン
・・・・所変わり・・・・・
司令室前・・・・
そこにやってきたシン・・・
ノックして・・・
「どうぞ・・・。」冬月副指令
「失礼します。」 シン
中では・・机に手を組み・・・サングラスをかけている・・指令と・・隣に控えている副指令の2人がいた・・・。
「だれかね?」
穏やかな風貌の副指令が質問する。
「お久しぶりですね、父さん。この姿じゃわかりませんか?まあ・・10年ほど・・会ってないし・・・外見が変わっていますから・・判らないのも無理はないけど・・・・・。」
苦笑しながら・・碇指令に話しかける・・シン
「・・ま・・まさか・・・シンジか?」
驚き・・話し声もどもっている・・・・。
「えぇ・・・そうですよ、父さん。シナリオとやらは順調ですか?」
と・・複雑な顔をしながら・・さらりと機密な話をばらす・・・・。
「な・・何のことかね?」
と・・驚きながら話す・・冬月副指令・・・・・
「も・問題ない・・・。」
と・・意味不振な発言をする・・碇 総司令・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数分間・・・・沈黙が支配する。
「ま・・それはいいとして・・・・。僕は、アメリカ第一支部の技術部長ですから・・・・ネルフのこと詳しいですし・・・・。」
「エヴァのパイロット引き受けてもいいですよ・・・。母さんのサルページしようと思いますし・・・。で・・どうします?僕と取り引きしませんか?ゼーレのじいさん達から手を切るおつもりなら色々と協力しますよ・・・。」
と・・・さらりと・・ネルフ本部でも・・3人しか知らないはずのことを口にする・・・。
「き・・君が、アメリカ第一支部の技術部長?ど・・どこでそのことを?」
どもりながら・・疑問を投げかける・・冬月副指令・・・
「magiをハッキングしましたし・・・・僕がこんな体になる原因の組織ですから・・知らない訳ないでしょう?」
と・・問題発言をする・・・・シン
・・・・しばらく、沈黙していた碇指令は・・・
「ユイをサルページできるのか?できるのなら・・・ゼーレに従うこともないし・・あの計画を起こさせるわけにはいくまい・・・。」
いつものゲンドウポーズをとりながら・・・話す・・・。
「できますよ。それに・・エヴァそのものとシンクロ可能ですし・・僕には・・・。じゃあ・交渉成立ですね。まあ・・明日でしたっけ?第3使徒サキエルが来襲するのは?と・・いうことで・・・本部に転属ということにしておいてくださいね・・・。」
と・・・話し合いは数分間で終わり・・・・・・・
「それじゃあ・・そういうことでいいですね?では、失礼します。細かいことは、日を改めて話し合いましょう。」
そう・・・・言い残し・・総司令室を去っていく・・・・・・・・。
・・・・・・・総司令室内・・・・・・・・・
「いいのか?碇・・・・・。」・・・冬月副指令
「ああ・・・・問題ない・・・・。サルベージできればそれにこしたことない。できなければ・・補完計画を再開するだけだ。」・・碇指令
「そう言うのなら・・もう何も言わんが・・・・。」・・・・冬月副指令
「・・・・・・・・・・・・・・」・・・碇指令
・・・・・・・・・・・・その後・・・司令室は、静まり返っていた。・・・・・・・・・・
つれづれ
いかがだったでしょうか?
前編は、ここまでです。
後編は、使徒襲来前日の夕方から話は始まります。
鈴原家にお世話になる天使夫妻+α・・・・
そののどかな様子から始まる予定です。
それでわ・・・