セイウチのおかあさん |
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2003年12月、ロシアから2頭のセイウチが二見シーパラダイスへ入館し 『すもも』と『たんぽぽ』と名付けられ、年明けから一般公開されている・・・らしい って事は知っていたのだが、二見へ行けば1日の大半を屋外で過ごす事になる為 5月くらいまで保留にするつもりでいた3月末。にうすでこの2頭のおかあさん 体験なるものが出来ると知った。 行かいでか!!翌朝速攻で予約の電話をした。 『おかあさん体験』1日2名の原則予約制。14時集合である。 早めに行って集合時間までは、バンドウズと遊び倒すつもりで向かったのだが 時間が近づくにつれ、半端でない緊張感が襲ってきた(笑)人見知りだというのに 一日も早く体験がしたかった為、1人で申し込みをしたのも原因のひとつだったが すもも嬢・たんぽぽ嬢揃って、相手にしていただけなかったら…1時間もつだろうか? と、ぐるぐる不吉な予感が渦巻いていたから(爆) 集合時間の14時。担当飼育さんに案内され、手洗いの後バックヤードで胴長と カッパを装備し、ミルク作りからおかあさん体験は始った。 犬用ミルクを600CC、ダマにならないよう混ぜながら氷水にあて42度に調節する。 温度が若干高めなのは、ミルクの前に魚を与えている為、冷める分を見越しての 温度設定なのだそうだ。ミルクを牛用の巨大な哺乳瓶に詰めたら、いざ!セイウチ舎へ。 予約電話の際に、ビデオやカメラ持ち込みをしても構わないと説明を受けたのだが 過去の体験モノでは、それは自分達で撮る事を意味しており、1人で参加するあっしは カメラは持って行くけれど、写真を撮る事は半ば諦めていた。夢中になっていたら 忘れちゃうし(笑)案の定、ミルクを作り終わった頃には、すっかりカメラの存在を 失念しており、飼育舎に入ってからカメラの有無を尋ねられ、取りに戻った(爆) (以下、体験中の画像はすべて飼育さんが撮って下さったものです。 結構な枚数を撮って頂きました。ありがとうございました) <お食事> 最初は切り身とミンチを召し上がっていただきます。 セイウチはパイパワー掃除機のように吸い込んで食べるため、たわしやデッキブラシの アタマを吸込んだというのを、どこでだったか?聞いたことがあります。 あかちゃんでも食べ方は同じで、切り身を口元まで持って行くと、ツポッと吸込む。 丸めたミンチも同じ様に吸込むのだが、あっしはミンチを上手い事あげられなくて(汗) お魚の次は、先程仕込んだミルク。ジューッジューッジューッ・・・振動となって 伝わってくる程、見事な飲みっぷり。0歳児のすもも嬢とたんぽぽ嬢だけでなく立派に ショーをこなすひまわり嬢もまだミルクを飲むのだそうだ。野生のセイウチでも離乳は 3歳位なのだそうで、2歳のひまわり嬢もまだミルクが必要な御歳らしい。 食事のあとは、お口をブクブク。ダイレクトにホースの水を飲んだりもしてました。 目が小さくてまゆげがナイと紹介された、たんぽぽ嬢。このポーズがセイウチらしくて いちばんお気に入りかも。あ、一緒に写っている青いヒトはあっし。他は飼育さん。 <スキンシップ> お食事の後は、スキンシップタイム。 すもも嬢はプールに浸かり、柱に口を押し付けてぶぉーぶぉーと音をたてて遊んでいる。 どうやら、食後はいつもそうしているらしい。彼女の食事儀式つー事なのかしらん? たんぽぽ嬢は、水際がお気に入りだそうで、自身はプールに落ちそうなくらいギリギリの 位置にいらっさる。最近は口の中を触ってもらうのがお気に入りとの事で、あっしの手も ちゅーちゅー。あかちゃんなのでキバは小さく、歯もあるのだが噛んで食事をしないので 手を口の中に入れても噛まれる事はナイ。多分間違って噛まれても痛くないような気もする。 遊んでいる間の大半、彼女の口の中にはあっしの手があった(笑) はじめは気ままに泳いでいらしたすもも嬢も、後半は上陸していらした為、うりうり 触らせていただく。たんぽぽ嬢は顔を触っても平気だけれど、すもも嬢は苦手らしい ので、ぽにぽにのお腹辺りを重点的に(笑)セイウチは体を預けることができる段差が お好きらしい。それがコンクリートの床の段差だったり、座ったヒト作り出すカーブだったりで 枕にしたり、顔を押し付けて寄りかかったりしたい様だ。サイズちょっと的にはちょっと大きな 犬くらいだけど、身がみっつり詰まっているから、体重は110キロ近くある。関節を踏まれたら 洒落にならん事は想像できる。飼育のみなさまは、それぞれ相当に痛い踏まれ方を経験されて いらっさる様で、しきりにあっしの足を心配してくださったが、ピンポイントで踏まれる事が なかったので『お、重い』と思う程度。最初飼育さんにだっこされていたすもも嬢だったが しっくりくる位置を求めて異動するうちに、あられもない格好で落ち着かれてしまった(笑) 独占状態でのおかあさん体験はあっという間の1時間でした。 このテの体験は、有料であっても餌をあげられれば充分ラッキーってな感覚でいたので 本当にこゆいおかあさん体験ができたと思っています。 |