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<高校生の性>の今 資料03 |
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【資料03】 | |||
性被害告訴の少女へ 「忘れる」ことは「解決」にならぬ |
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【転載】 毎日新聞 020416 | |||
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励ましの便り400通超す | |||
便りは米兵によるレイプ事件が問題になった沖縄や、海外の日本人からも届いている。沖縄の女性はこう書いた。 はらわたが煮えくり返るような不快感と、胸が張り裂けそうなやるせない気持ちでいっぱいです。特に沖縄では、記憶に新しい北谷(ちゃたん)町でのレイプがあったばかり。米兵だと記事になりますが、それ以外だと取り扱われないケースもいくつか知っていますし、泣き寝入りした女性も多くいます。「忘れる」ことは「解決」にならないと思います。私も応援したかったので書きました。 カナダに移住して4年という女性は「日本について思うことは多いのですが、中でもポルノのはんらんを思い返すと、気持ち悪くなります。レイプされた女性が告訴することで二重にレイプされるような社会を変えるには、まず、女性と心ある男性たちが、この国での性の扱われ方は何かがおかしいと気づくことから出発することではないでしょうか。陰ながら応援しています」と寄せた。 少女に「あんまり頑張り過ぎないで」「気持ちのままに」などとアドバイスする専門家からの便りも多い。 「将来も子どもを守りきれるのか」 「マスコミは、子どもを将来にわたって守りきれるのですか」ーーー。記事を書いた後も、私は学校へ足を運んだ。記事が出るまで学校は、少なくとも自分の学校で起きたこととして直視し、重大に受け止めているとの気持ちを話していた。しかし、記事が出た後、校長は「うちであったことかどうかも含めて、何も言えない」というだけで、「どんなことでも日常、誠心誠意対応している」と繰り返した。 そして、「少女の心のケアについて聞きたいだけです」との問いに返ってきたのが冒頭の言葉だった。 「将来についても守れるのか」と聞かれ、私は即答できなかった。しかし、「人権」や「プライバシー」の名の下に「そっとしておくのが一番」という雰囲気が生まれているとしたら、被害少女が投げ掛けた思いは届いていないことになる。私自身、取材と「守ること」との間で自問を繰り返している。 |
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【藤後野里子】 | |||
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